医薬部外品と化粧品
育毛剤と養毛剤の違い、知っていますか？ 育毛剤を選ぶのにあれこれ見ていると「育毛剤」と「養毛剤」そして「発毛剤」と色々な名称があることに気づきます。 その聞こえだけで効果を想像してしまいま...
医薬部外品と化粧品
育毛剤と養毛剤の違い、知っていますか？
育毛剤を選ぶのにあれこれ見ていると「育毛剤」と「養毛剤」そして「発毛剤」と色々な名称があることに気づきます。
その聞こえだけで効果を想像してしまいますが、実はこれらの呼称に明確な定めはありません。
ですので、何か根拠があって使い分けがされているわけではなく、業界全体のイメージからそれぞれ近いものを使っているというのが実情です。
各呼称のイメージについて解説
上記の通り、明確な分別のない困った単語たちですが、現在市場においてはおおまかに以下の内容で使われています。
■養毛剤・・・今ある髪を守り、抜け毛を予防する
■育毛剤・・・今ある髪・新しい毛を守り、抜け毛を防止する
■発毛剤・・・毛のない部分から毛を発生させる
養毛・育毛の言葉の違いがややあやふやですが、なんとなく育毛の方が効果がありそうな印象で、実際に多くの製品が「育毛剤」と名乗っています。
唯一異質なのが発毛剤ですね。細くなった毛を太くする。ではなく、毛のない部分から生やすということなので受ける印象もいかにも強力そうです。
日本で入手できる発毛剤と言えば大正製薬のリアップですが、効果が強いのと同時に体への影響も強いため、副作用に関する噂が耐えません。
薬事法が定める「医薬部外品」と気になる副作用
あやふやな言葉の定義はここまでにして、これからは法律で定められた呼称の話になります。
現在日本で売られている育毛剤は「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」のいずれかに分類されています。
化粧品というと女性のものというイメージが強いですが、男性向けの化粧品もかなりの種類があるんですよ。
さて、育毛剤に話を戻しますと、中でも特に効果が期待できるのが「医薬品」と「医薬部外品」に指定されている製品です。
それでは、医薬部外品とは何を指す言葉でしょうか。益財団法人 日本学校保健会の公開する資料には以下のように記述があります。
”積極的に治療に用いられるものではなく、吐き気等の不快感、あせも、ただれ等の防止を目的として使用されるもの。
また、口臭、体臭、脱毛の防止、育毛、除毛等の美容目的に使用するもの。人体に対する作用が緩和なもの。”
→→ 「医薬品・医薬部外品・化粧品」（公益財団法人 日本学校保健会）
簡単に言ってしまえば医薬部外品は医薬品と化粧品の中間に位置するものです。
医薬品ほど劇的・急激に効果はないものの継続使用で効果があるもの。という認識で良いかと思います。
医薬品の指定を受けている発毛剤・育毛剤は有効成分の含有量が多く、効果も一番でやすいのですが兼ねてから副作用を指摘する声もあります。
副作用問題といえば前述のリアップですね。国内唯一の医薬品育毛剤であるリアップですが、こちらは含まれる有効成分「ミノキシジル」が高血圧の治療剤だったこともあり循環器系への影響が不安視されているのです。
どちらにせよ効果が早く出るということはそれほど強い薬ということですから使用に際しては最大限の注意が必要となります。
比べて医薬部外品の製品は即効性はないものの、緩やかに作用する優しい成分でできているため副作用などの心配もほぼありません。
最近では有効成分を自然由来のもので代用する製品も多く、私の見解では医薬部外品の育毛剤が最も安全であり、効果も期待できます。
育毛剤を安全に使うためには正しい用法用量を守りましょう
緩やかに作用する医薬部外品でも、体に影響を与える成分が含まれていることに違いはありません。
肌の弱い方や既往症のある方は特に気をつけましょう。かかりつけの医師に相談するのが安心です。
安全に使用するためには日々体調に気を配り、少しでも異変を感じたら早めに医師に相談することが大切です。
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